「響け！ユーフォニアム」
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「響け！ユーフォニアム」
キャラクター紹介
[su_box title="加藤 葉月
【CV：朝井 彩加】" style="bubbles" box_color="#fc97b8" title_color="#000000"]北宇治高校１年。担当楽器：チューバ。久美子と同じクラス。中学でテニス部だったが、高校からは吹奏楽をやろうと決めていた。楽器初心者。トランペットを希望するも、人気のない低音パートに強引に誘われチューバを担当することに。[/su_box]
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「響け！ユーフォニアム」
あらすじ
そこには、仲間と結果発表を待つ
久美子（黄前 久美子）の姿があった。
中学最後のコンクール。
結果は金賞。
しかし関西大会への
出場に落選してしまった、
いわゆる「ダメ金」だった。
「ダメ金だけど金・・・」
久美子はうっすらと微笑んだ。
すると
久美子の隣に座っていた
麗奈（高坂 麗奈）は
一人うつむき泣いていた。
「高坂さん、
泣くほど嬉しかったんだ・・・」
久美子は心の中でそう思うと、
「よかったね、金賞で。」
と、麗奈に優しく声をかけた。
「悔しい・・・
悔しくて死にそう。」
「何でみんな、
ダメ金なんかで喜べるの？
私ら
全国目指したんじゃないの？」
麗奈は泣きながら、
その気持ちを久美子にぶつけた。
「本気で全国行けると思ってたの？」
久美子は
「しまった」と思いながらも、
つい口を滑らせてしまった。
麗奈は久美子を睨みつけると、
「あんたは悔しくないわけ？」
と怒りをあらわにした。
「私は悔しい・・・
めちゃくちゃ悔しい。」
そう言うと麗奈は
泣きながら走り去っていった。
春。
桜の花びらが舞う通学路。
久美子の新しい高校生活が
始まろうとしていた。
久美子は
あえて同じ中学の子が少ない
北宇治高校を選択した。
理由は２つ。
憧れのセーラー服の高校が
ここだけだったこと。
そして、
いろんなことを一度
リセットしたかったから。
そんな思いを抱きながら、
久美子は校門へと近づいていった。
すると
一人の女子生徒が
登校する生徒たちに向かって
声を張り上げた。
「新入生の皆さん！
北宇治高校へようこそ！
輝かしい皆さんの入学を祝して！」
女子生徒がそう声をかけると、
スタンバイしていた
吹奏楽部の部員たちが
一斉に楽器を構えた。
久美子は立ち止ると、
その光景を見て息を飲んだ。
しかし演奏が始まると、
久美子の表情が曇ってしまう。
「ダメだ、こりゃ」
久美子は
吹奏楽部の残念な演奏に
がっかりしてしまった。
クラスが決まり
久美子にさっそく友達ができた。
葉月（加藤 葉月）と
緑輝（川島 緑輝）だ。
葉月は中学でテニス部だったが、
高校から吹奏楽をやるつもりだった。
すると緑輝は、
今から吹奏楽部の見学に行くから
一緒に行こうと２人を誘った。
３人は
音楽室のドア越しに
中を除いていると
そこへあすか（田中 あすか）
がやってきた。
「君たち、
もしかして見学しにきて
くれたのかな？
さっ、入って入って！」
と中へ誘い込まれた。
３人が部の様子を見学していると、
なんとそこへ麗奈が現れたのだ。
「こ、高坂さん？」
久美子は驚きのあまり
声も出せず、涙ぐんでしまう。
「見学ですか？」
と聞かれた麗奈は、
「いえ、入部したいんですけど」
と強い口調で告げた。
久美子は麗奈にバレなかったが、
逃げるようにその場を立ち去った。
「はぁ～、なんでだろう？
・・・高坂さんがいた・・・」
麗奈はてっきり
名門高に通っているものだと
思っていた久美子。
まさか
北宇治に通っているなんて
思いもしなかった
久美子は正直、
吹奏楽部への入部を躊躇っていた。
あの日の、
中学最後のコンクールの、
麗奈の涙が
脳裏に焼き付いていたからだ。
「本気で全国行けると思ってたの？」
不本意だったとはいえ
自分が麗奈に発した言葉さえも
忘れられずにいた。
翌日の教室。
さっそく葉月が
チューバ用のマウスピースで
音出しの練習をしていた。
「気が早すぎるよ・・・
楽器もまだ決まってないのに」
そう言うと、
久美子はため息をついた。
すると、緑輝が
「どうやって鳴らすんです？
・・・教えてください」
と久美子にお願いした。
久美子は幼い頃、姉に教わり、
マウスピースを鳴らした日のことを
思い出していた。
久美子に言われたとおりに
やってみる葉月。
「出た！音出たぁー！」
大はしゃぎで
喜ぶ葉月に久美子は微笑んだ。
「あ、そうそう久美子ちゃん。
吹部、一緒に入りませんか？」
緑輝はあらためて切り出した。
緑輝と葉月、
２人の顔を見つめた久美子は
「・・・うん」
と強くうなずいた。
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「響け！ユーフォニアム」
見どころ
舞台は北宇治高校吹奏楽部。
主人公の久美子。
姉の影響で
何となく続けてきた
ユーフォニアム。
中学最後のコンクールはダメ金。
久美子としては上出来。
でも、その結果に
納得いかなかったのが麗奈でした。
「悔しくて、死にそう」
この言葉が
彼女の本気を物語っていますね。
中学３年生で
悔しくて死にたくなるなんて
平凡に生きてたら考えもしないこと。
周囲に流され、
何となく吹奏楽を続けていた
久美子にとっては、
理解が及ばなかったのでしょう。
それでつい出てしまった言葉が、
「本気で全国行けると思ってたの？」
久美子は言っちゃいけないことだって、
頭でわかってても
口に出しちゃう悪い癖があって・・・。
久美子はこのことを
ずっと引きずっていました。
ですが、
北宇治高校に入学した久美子は、
良い友達に巡り合います。
葉月と緑輝。
２人が久美子の人生を変えた
と言っても過言じゃありません。
そして、まさかの麗奈との再会。
気まずい久美子。
でもこの２人が心を通わせたとき
歯車は動き出すのです。
「響け！ユーフォニアム」は、
部活動を通して描く
学園青春ストーリーですが、
キャラクターの
家庭の事情なども取り上げられていて、
その内容は複雑で濃厚です。
久美子が
吹奏楽を始めるきっかけとなった
姉との確執。
その姉と父との確執。
受験と部活を
天秤にかけなくてはならない先輩。
さらに、恋。
こうした個々の事情という
問題が絡んでくるからこそ
ストーリーに深みが増しています。
そして、
イケメン「滝 昇」の存在。
北宇治吹奏楽部の
新任顧問としてやってきた滝先生。
先生は部員に問います。
「皆さんが
全国を目指したいと決めたら、
練習も厳しくなります。
反対に、
楽しい思い出を作るだけで十分
というなら
ハードな練習は必要ありません。」
「私自身はどちらでもいいと
考えていますので
自分たちの意思で決めてください。」
こんな難しいことを
淡々と生徒自身に決めさせる。
なかなかの曲者です。
多数決の結果、
部の目標は全国大会出場に決定。
そして、
全国を目指すと決めた部員達に
優しい顔して
鬼の練習を強いる滝先生。
それはそれは厳しいです。
だって全国目指すんですから。
コンクールに出場できるのは
オーディションで選ばれた５５名。
３年生にとっては最後のチャンス。
それぞれの思いがぶつかり、
心を通わせ、成長していく
北宇治高校吹奏楽部。
京都アニメーション制作だから
表現できる
美しく輝く楽器、京都の景色
そして、部員たちの汗と涙。
そのすべてが
何とも繊細で美しく表現されています。
映像だけでも十分に満足できますが、
やっぱり迫力ある吹奏楽の演奏と
伝わる緊張感や緊迫感が
作品を大いに盛り上げています。
音楽と青春、
「響け！ユーフォニアム」
是非
感動の渦に巻き込まれてください！
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「響け！ユーフォニアム」
主題歌
[su_note note_color="#fee0f1"]
オープニングテーマ
歌 TRUE
作詞 唐澤 美帆
作曲・編曲 加藤 裕介
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「響け！ユーフォニアム」
キャスト
[su_note note_color="#fcfc8b"]
黄前久美子 ：黒沢ともよ
加藤葉月 ：朝井彩加
川島緑輝 ：豊田萌絵
高坂麗奈 ：安済知佳
田中あすか ：寿 美菜子
小笠原晴香 ：早見沙織
中世古香織 ：茅原実里
塚本秀一 ：石谷春貴
後藤卓也 ：津田健次郎
長瀬梨子 ：小堀 幸
中川夏紀 ：藤村鼓乃美
吉川優子 ：山岡ゆり
斎藤 葵 ：日笠陽子
黄前麻美子 ：沼倉愛美
松本美知恵 ：久川 綾
滝 昇 ：櫻井孝宏
[/su_note]
原作 武田 綾乃
宝島社文庫
「響け！」制作委員会
京都アニメーション
ポニーキャニオン
ランティス
楽音舎
２０１５
