「本好きの下剋上：司書になるためには手段を選んでいられません」
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「本好きの下剋上」
キャラクター紹介
[su_box title="マイン
【CV：井口 裕香】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]目が覚めると、幼い娘「マイン」として異世界に転生した本好きの女子大生「本須 麗乃」。「なければ作る」をモットーに、本が希少なこの世界でいつか本屋を作りたいと願う。好奇心旺盛で明るい性格だが、恐ろしく体が弱い。[/su_box]
[su_box title="トゥーリ
【CV：中島 愛】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]マインの姉。明るく元気で心優しい娘。体の弱いマインの分まで、家事や仕事ができる働き者。将来の夢は針子になること。[/su_box]
[su_box title="フェルディナンド
【CV：速水 奨】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]神殿で神官長をしている。領主一族（貴族）出身。神殿では、魔術の研究や神官の教育など、神官長として優秀な働きをしている。職務を完璧にこなし、あらゆる方面から信頼を得ている。[/su_box]
[su_box title="ルッツ
【CV：田村 睦心】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]マインの幼馴染。体の弱いマインを守りながら、彼女の本作りを手助けする。旅商人になるのが夢だが、親に反対されている。[/su_box]
[su_box title="オットー
【CV：日野 聡】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]門番の兵士。平民社会では数少ない、文字の読み書きや計算ができる人物。マインに文字を教える代わりに門の書類作業を手伝ってもらっている。[/su_box]
[su_box title="ベンノ
【CV：子安 武人】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]商人。ギルベルタ商会の主人で、マインが作り出すものにいち早く商品価値を見出す。マインとルッツを商人見習いとして雇い、本作りに協力する。[/su_box]
[su_box title="フリーダ【CV：内田 彩】" style="glass" box_color="#82fb73" title_color="#000000"]商人ギルドのギルド長の孫娘。マインが作った髪飾りに興味を持ち、以来、マインと友達になる。血筋柄、商売気質が強く、マインを自分の店に引き抜こうとする。[/su_box]
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「本好きの下剋上」
あらすじ
本が大好きな女子大生
「本須 麗乃」は、
夢だった図書館への就職を目前に、
不慮の事故で命を落とす。
死んだはずの麗乃は目を覚ますと、
見知らぬ古びた部屋のベッドの上。
目に映った自分の手が
小さくなっていることに気がついた。
「これ、私の手？
私、間違いなく死んだよね？」
何が起こったのかわからず
戸惑っていると、
１人の女性が部屋に入ってきた。
その女性は話しかけてきたが、
なんと言葉が通じない。
次の瞬間、
頭の中に誰かの記憶が流れ込んできた。
「マイン！」
女性が麗乃に呼びかける。
違う、マインじゃない、
私は本須 麗乃！
「マイン、、マイン大丈夫？」
女性の言葉がわかるようになっていた。
「マイン、気分はどう？」
女性の言葉に麗乃は
「母さん・・・」
と自然に言葉を発した。
この瞬間、
本須 麗乃はマインになった。
同時にマインは、
図書館に就職が決まったことを
一緒に喜んでくれたお母さんには
もう二度と会えないのだと悟った。
「本があればなぁ・・・」
「そうだよ、
本さえあれば
どんな環境にも我慢できる」
すると
姉のトゥーリが部屋に入ってきた。
マインはトゥーリに
「本、持ってきて」
とお願いするが、
「本って何？」
とトゥーリは不思議そうに返事をした。
本を知らない？
マインは家族がいないうちに
家の中を探索することにした。
しかしどこを探しても本がない。
「もしかしてこの世界の本って高い？」
「でも、文字はあるよね？」
マインは
新聞やカレンダーなど、
文字が書いてある物を探した。
ところが、新聞はおろか
文字さえ発見できない。
「私、本当にここで生きていくの？」
マインは不安で涙が出てしまう。
そこへ
母とトゥーリが買い物から帰ってきた。
「本が、ないんだよぉ・・・」
マインは２人の前で号泣してしまった。
「本が欲しい、本が読みたい、
それだけでいいのに・・・」
やがてマインがこの世界に来て
３日が経とうとしていた。
「っていうか、
ここの生活、ほんと最悪！」
マインは
この世界の不便さを実感していた。
トイレもないお風呂もない
馴染みの薄い父に服を脱がされて
着替えをさせられ、
マインは女の子としての
恥じも外聞も捨てなければ
やっていけないと感じていた。
マインは
せめて長い髪をまとめようと
紐を使って結ぼうとしたが
なかなかうまくいかない。
そこで思いついたのが「かんざし」だ。
マインはトゥーリにお願いして
木の棒を細く削ってもらった。
マインが
髪の毛をかんざしでまとめ上げると
「ダメだよマイン！
全部髪を上げるのは大人だけだよ」
とトゥーリに注意されてしまった。
マインは仕方なく
髪の毛を半分だけ
かんざしでまとめ上げた。
マインの体は弱く、
しょっちゅう高熱を出す子供だった。
熱も下がり体調が回復したマインは
母と買い物に行くことにした。
「家の中にはなかったけど、
外なら本屋があるかも？」
そう思ったのだ。
マインは転生して以来、
部屋の外の世界を
初めて目の当たりにした。
家は集合住宅の５階。
共同の井戸から水を汲み、
荷馬車が通り、神殿が見える。
その光景は
昔、写真集で見た
古いヨーロッパの
街並みのように思えた。
しかし街のどこを探しても
やっぱり文字が見当たらない。
「もしかして
文字自体が存在しない？」
「文字がなければ
本なんて存在するはずがない」
マインは愕然とした。
市場へ着いたマインは
店に並ぶ商品の中に値札を見つけた。
数字が
存在することがわかったマインは、
自然とテンションが上がった。
しかし肉屋の店先で、
生きたニワトリが
捌かれているのを見たマインは、
ショックのあまり
気を失ってしまった。
目を覚ましたマインは、
近くにあった店で
休ませてもらうことにした。
店に入ったマインはそこで
ついに本と出逢う。
しかしその本は、
大切にケースに保管されていた。
この世界で本は、
１冊１冊書き写して作るため、
貴族のみが所有できる
大変貴重で高価なものだった。
「お願いします。
あの本に触らせてください！」
マインは土下座して頼んだが
それはできないと断られてしまう。
「触ることもできないなんて・・・」
マインは落胆してしまった。
「この世界には
本屋がないのかもしれない」
本屋がなければ本は手に入らない。
ならどうする？
「自分で作るしかないでしょ！」
「こうなったら
手段は選ばない！」
「絶対に本を手に入れてやる！」
「負けるもんか！」
こうして本のない世界で
マインの本作りが始まるのだった。
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「本好きの下剋上」
見どころ
これは、
体の弱い平民の娘に異世界転生した
本好きの女子大生が、
本を読みたい、本を作りたい。
ただ本のためだけに
貴族に立ち向かう物語。
本のない世界。
と言っても
全く存在しないわけではありません。
この世界には印刷技術がないため
本は１冊ずつ
人が書き写して作っています。
とても貴重かつ高価なもので
聖典や魔術書といったものを、
貴族だけが読むことを許されています。
「お貴族さまめぇ～」
とマインもお怒りのご様子。
ですから、
この世界の平民社会において
本屋はおろか
本を読むという習慣、
そのものがないのです。
学校もないので、
文字を読み書きできる人も
多くはありません。
本が大好きで
図書館に勤めることが決まっていた
転生前のマイン（本須 麗乃）
にとっては
ここはまるで地獄のような世界。
しかも
ないのは本だけではありません。
現代では当たり前の生活必需品も
何もありません。
そこでマインは考えます。
「ないなら作ればいい！」
マインは麗乃だった頃の記憶を頼りに
様々なものを生み出していきます。
その手始めが「かんざし」です。
しかしこの世界では
頭に木の棒を刺している変な娘と
逆に目立ってしまいます。
これが後々波乱を生むのですが・・・。
さらに
頭がかゆくてたまらなかったマインは
油と塩を使って
簡易シャンプーを作ります。
ツヤがあってサラサラの
いい匂いがする髪の毛は
あっという間に街で話題に。
そう、
マインはこうして
数々のヒット商品を
生み出していくのです。
しかしマインの真の目的は
本を作ること。
そして
街に本屋を作ることが彼女の夢。
誰でも本が読める、
そんな世界を望んでいるのです。
この世界の紙は
羊皮紙が主流で、
１枚でも兵士の給料１ヶ月分の値段。
とても
マインが手に入れられる代物では
ありません。
そのため、紙を作ることから
はじめなくはなりませんでした。
しかし、
これがなかなかうまくいかない。
例え知識があっても
体の弱いマインには
紙を作る道具や材料を
集めることは簡単ではありません。
それでもマインは本のためなら
決してあきらめない。
紙を手に入れることが
難しいと悟ったマインは、
粘土を掘り出し
粘土板に文字を書いたり、
木を薄く削り文字を書いたりと
思い出せる限りの文明の知恵を用いて
本を作ろうとします。
しかし、壁にぶち当たるたびに
高熱が出てしまう体の弱いマイン。
実は彼女には
とんでもない病が潜んでいたのです。
これにはマインが持つ
魔力が関係しています。
つまりこの話、
しっかりファンタジー！。
ただ異世界に転生しただけでは
ありませんでした。
マインは、その知識と人柄で
集まった人々の力を借りて、
１歩ずつ本に近づいていきます。
実際に紙を作る工程や
本を作る工程など、
わかりやすく紹介してくれるので
普通に勉強になります。
大人はもちろん
是非
お子さまにも観ていただきたい
異世界
ファンタジーストーリーです。
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「本好きの下剋上」
主題歌
[su_note note_color="#fee0f1"]
オープニングテーマ
真っ白
歌 諸星すみれ
作詞 ：岩里 祐穂
作曲 編曲 ：白戸 佑輔
（フライングドッグ）
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「本好きの下剋上」
キャスト
[su_note note_color="#fcfc8b"]
マイン ：井口 裕香
フェルディナンド ：速水 奨
トゥーリ ：中島 愛
ギュンター ：小山剛志
エーファ ：折笠 富美子
ルッツ ：田村 睦心
オットー ：日野 聡
ベンノ ：子安 武人
フリーダ ：内田 彩
[/su_note]
原作 香月 美夜
TOブックス
本好きの下剋上制作委員会
２０１９
